Over or Lost, Seventh

どこかに居る1人の人間が、生きた証を書き残す場所。たぶん。

プラネットプリンセスグランプリを今更振り返ってみる - ①DCDアイカツプラネット!とは

f:id:Nanase_Shiun:20251222174231j:image

約3年ぶりにマルイで邂逅したプラネット筐体

 

…さて、振り返りレポを書くにあたり、まずこの大会の舞台となったゲームであるデータカードダス(以下DCD) アイカツプラネット!」という作品について、簡潔ながら語っていこうと思う。

細かい所まで逐一拾っていくと多分相当膨大になってしまうので、詳しく知りたい方は公式の遊び方ページとかWikipediaとかを併せて参照することをお勧めする。

 

シリーズ2度目の筐体刷新、大きな変化の革命

アイカツオンパレード!ドリームストーリー」のアニメ配信が終わり、そしてDCDの稼働も一段落…という状況の中、2020年8月に配信された「BANDAI×BN Pictures Festival」にて遂に発表された「新世代のアイカツ!シリーズ」。

それが「アイカツプラネット!であった。

www.youtube.com

 

これまでの「アイカツ!シリーズ」とは明確に一線を画した挑戦として、大きく印象に残った要素はやはり

・実写キャストを取り入れたコンテンツ展開

・「カード」を「スイング」に持ち替えるDCD新筐体

この2つに集約されるのではないかと思う。

 

新筐体は元々シルエットが公開されており、その時点でおそらく2画面型であることは予想されていたが、いざ詳細が明らかにされると予想以上にこれまでとは別物と言えるレベルで刷新されていた。

特にシリーズの根幹の1つであった「コーデ遊び」の要素がなくなったのは個人的にも大きな衝撃であり、情報を追いながらかなりあれこれ考えたことは今も記憶に残っている。

ただ、それは決してマイナスな方向だけではなく、実際にロケテストや先行稼働で実際に触れてみて「なるほど」となる点も多かった。特にスイングについては今なお「コレクションアイテムとしてちょうどいい」作りが意識されていると感じ、「これを子供が"欲しい、集めたい"と思わせられたら成功だ」と今でも思っている。

…まぁこれに関してはコレクター視点からの補正もあるかもしれないが、そもそもこのシリーズは女児向けであるというのも忘れてはいけない大前提のひとつとしてあるだろう。

 

プチ解説:「スイング」

f:id:Nanase_Shiun:20251222174743j:image

いっぱい集めてました

スイングとは前述の通り、アイカツプラネット!にて登場するカードに代わるドレスアイテムの名称。

ドレスの精霊「ドレシア」の協力を得ることで、アイカツプラネットの世界でドレスを具現化し着用することができるアイテムだ。

表面には「ドレシアの名前&イラスト・レアリティ・レベル」裏面には「タイプマーク・効果*1」が印刷されている。

これまでのカードの短辺とほぼ同じサイズの正方形型をしており、プラスチック製なので濡れ等にも強い。そしてグッズアイテムとして持ち歩きやすく、実際に公式アイテムとして所謂「見せスイング」をセット可能なスイング用ポーチや、スイングをセットすることでキーホルダー化できるホルダーが存在している。

 

レアリティによって表面の加工仕様が異なり、ほぼ共通して以下のような作りになっている。

レア(R)…銀色の枠・イラスト縁取り

キャンペーンレア(CP)…基本的にレアに準拠するが、ごく一部のものは独自の加工になっている

プレミアムレア(PR)…金色の枠・イラスト縁取り、表面ホロ加工、虹色背景

シークレット(SEC)…基本的にプレミアムレア準拠。プレミアムとは別バージョンの表面/裏面イラスト版が主だが、こちらもごく一部例外*2があり、SECでしか着せることのできないドレスが存在する

 

「競い合い」がメインとなったゲームシーン

f:id:Nanase_Shiun:20251222174848j:image

このゲームは「ドレシアバトル」という、アイドル同士の競い合いがメイン要素となる。2年目以降はユニットモードも実装されるのだが、大会開催当時(4〜5弾)時点ではまだ未実装だった。

というかぶっちゃけ最終的にユニットステージを加えてもそれしかゲームのモードがなかった

 

ざっくりステージの流れを説明しよう。

まず、スイングを3枚筐体にセットする。もしセットが間に合わなかったり2枚以下しか待ち合わせがない場合は、ランダムでドレシアが力を貸してくれる*3

セットする場所はステージ中にアピールを発動できる3つのタイミングに対応している。

・オープニングバトル

・メインバトル

・クライマックスバトル

 

スイングの持つレベルと効果、そしてリズムゲームの精度によって曲中に上記の3回ドレシア同士のバトルが行われ、勝利した方がドレシアの力を借りてドレスチェンジ、アピール成功となりボーナスポイントを獲得できる。

引き分けの場合は両方アピール成功となり、お互いにポイントが入る。*4

なお、各バトルで競われ獲得できるポイントは
「1つ前のバトル(オープニングバトルの場合は曲開幕)~バトル直前までのノーツ数」
×
「上記区間内の精度(より良い判定を高い割合で出せたか)」
×
「ドレシアのレベル・スキル」
により決定される。

加えて、バトルに勝利した場合はボーナスポイントが加算される。

最終的にステージを通して獲得したポイントの合計が高い方が勝者となる。

 

対戦はCPU相手とプレイヤー相手(オンライン/オフライン)両方に対応しており、バトルに勝利することでランキングポイントやマイアバターの育成ポイントをより多く稼ぐことができる。

 

…なんかこう書いていると本当に「戦わなければ生き残れない」的な空気さえ感じてしまうが、実際ユニットステージが実装されるまでは本当にスイング集めとバトル、そしてポイントやスコアによるランキング(これも結局競い合い)…という感じだったのである。

作品の展開の都合もあったのだろうが、正直言ってユニットステージは最初からあってもよかったのではないかと思うくらい「バトルにそこまで興味のなかった」層には少々厳しいものがあったのもまた事実だったのではないかと思う。

 

とはいえ、これまでとは一線を画したステージの演出やスイングのチョイスによる戦略の読み合い、そして様々なアイドルと競い合うことで更なる高みを目指すプレイヤー達は確かに存在していた。

オンパレードまでのDCDが更新終了し、プラネットは自分のペースでゆっくり遊びながら見極めていこう…と思っていたはずの私も、気付けば排出スイングをSEC含め全て自力で集めきり、割と高めの頻度でオンライン対戦に潜り、様々なプレイヤー達と競い合うこととなったのだった。

 

その競い合いにおけるひとつの集大成、そして執筆現在DCDアイカツシリーズ最後の大会となったのが、

TVアニメの作中でも描かれた「プラネットプリンセスグランプリ」なのである。

 

…つづく。

*1:N・Rにはないものもある

*2:4弾「サジタリウスミルキーウェイ」、ユニットステージ3弾「エンジェリーベア ドレスVer.」

*3:ただしレアリティはNで固定

*4:これを利用して両プレイヤー共意図的に最後まで放置することで、3バトルとも両方のアイドルがアピールを成功させて仲良く引き分けで終わる、通称「ドロー戦」というやり方も考案され遊ばれていた